就活中に特撮好きが講じてもらえた内定
こんにちは。
アカクロです。
毎日をブログに捧げているアカクロですが、これでもまだ大学4年生。
ちょうど一年前は就活生でした。
これを読んでいる方の中にも毎日を就活に捧げ、採用を祈れど祈られるのはマジ勘弁な生活の真っ只中という人もいることでしょう。
アカクロも就活当時は、ファラフェルとラファエルが似てるだとかバイト中にパーマ当てたりだとか考えている余裕なんてありませんでした。
周りと同じように青山のスーツを買い、周りと同じような黒髪に、会社に求められている回答を繰り返す日々。それでも内定を得るために病む心を―――――
最初は頑張ったのですが不真面目が根を下ろしているアカクロには無理でした。
まず面接の数十分の間に集中力が切れます。
面接官の「あなたを食べ物に例えるとなんですか?」という質問に対して「ラーメン二郎 目黒店の小ラーメンW豚入りです。あ、ヤサイだけマシマシで」と答えて唖然とされたのがピークでした。
唖然とする面接官が「どうしてですか?」と聞くので「噛めば噛むほど味の出るところです」と答えておきました。
お前らどうせスルメが大好きなんだろ?
さて。
そんなアカクロですが、内定が出たからこうしてのんびりブログを書いているわけです。
どうして内定が出たのか。
それは、
『内定直結型』就活イベント
『内定直結型』就活イベントとは
あんまり真面目に書くと情報記事みたいになってしまうので、ここではあったことだけを書かせていただきます。
『内定直結型』就活イベントとは、もはや読んで字の通りです。
様々な会社の社長や採用担当者を一つの会場に集め、その場でコンペやプレゼンテーションをした結果で社長と話し、気に入られれば即採用!というもの。
現状の就活システムに馴染めないアカクロみたいなやつにはぴったりの場所、と思っていただければ幸いです。
色々な就活サイトの運営の方が開催しています。興味のある方は探してみてください。
例えばアカクロの参加したイベントはスリーマンセルプレゼンテーション形式でした。
三人組でリーダー、書記、タイムキーパーを決めてこのワークに挑むみたいです。
お題発表
15分程度のアイスブレイクで談笑した後、ついにプレゼンテーションをするお題が決まりました。
『これらの中から好きなものを選んで、会場にいる社長に「買った!」と言わせるような企画とプレゼンテーションを作ってください』
評価項目は三つ
・商品価値
・現実性
・アピール
これらを満たし、社長に買わせることができたり興味を持たせることができればアピールになり、最後開催されるドラフト会議で呼ばれるかも!? というものでした。
なぜかこの説明を受ける前のアイスブレイクでリーダーに選ばれてしまったアカクロは、迷わず選びました。
絶対売れるわこれ
アカクロは「10万円のアプリ」と聞いて一発で確信を得ました。
メンバーには「絶対無理」と言われましたが、「勝ちに行こう」とブラック企業の社長張りに夢を語ることで懐柔いたしました。
そしてアナウンスが入ります。
『まず商品の方向性を決める前に各社長から2個まで個別にヒアリングをおこなってください』
アカクロのグループは夢を語っていたせいでほとんど最後にヒアリングをすることとなってしまいました。
しかし好都合、周りのグループが「困っていることないですか?」とか「どんなものが欲しいですか?」とかありきたりな質問の回答が聞こえてきます。
答えに直結してしまう質問のせいか、ほとんどが「いやあ・・・」「うーん・・・」「黙秘権を行使する」などと濁されています。
みんな2個の質問を無駄に使い切る中、アカクロチームの質問はこうです。
もしこれで失敗したのであれば、二つ目の質問は「今年の採用予定人数は何人ですか?」と聞き、本来50万円ぐらいするプログラミング等の学習ソフトを安価に販売という安牌に走るつもりだったのですが、
まさかの全員回答アリ!
さっきまで言葉を濁していた社長たちが、自分の世代又は子供が見ていた頃のライダーの名前を上げていきます。
開放的なイベント性のおかげが、真面目な質問よりもプライベートな質問の方がウケがいいことがわかりました。
それならと次の質問です。
一発で心を閉ざされました。
片っ端から聞いていったものの、片っ端から空気が悪くなりますのでみなさんはご注意ください。
あげくお年を召した方には真顔で「その質問は本題と関係あるのかね?」とマジなトーンで言われたので、「関係あります! 必要なんです! 社長の年収知らないと売れない!!」と泣きついたものの回答は得られませんでした。
調子にのりましたすみません。
実際の売り込み
そしてアカクロ主導で作り出した売れる「10万円のアプリ」は、
「仮面ライダーがフルボイス&映像付きで教えてくれる新人教育ソフト」
に決まりました。
アカクロ主導というか、完全に導き切りました。
あの時の不服そうなタイムキーパーの顔が未だに脳から離れません。
しかし! 売ると決めたら売る! 売れると思えば売れる!
評価項目にアピールっってあるぐらいですから可能性はあります。
まず最初は失敗が見えているところで練習がてら玉砕しようと先ほど泣きついた社長のところに向かいました。
アカクロ「先ほどは失礼いたしました。しかし、非常に良い商品ができたので一度お目通しをお願いいたします」
泣きついた社長「はい、それではプレゼンテーションをお願いいたします」
アカクロ「はい。私たちが紹介する商品は『新人教育ソフト』のアプリです。その名も『香盤表で僕と握手!』。お値段10万円です」
泣きついた社長「え?」
アカクロ「こちらは現代における若者のやる気の低下、そして特撮人気を受けまして開発した商品になります。特に御社はSEの教育に力を入れているようなので、学習ソフト一つで数十万円かかるものもありますし、かなりお手頃です。しかも学習ソフト特有のテキストと映像を延々と見せるようなものではなく、遊び心を強めてみました。仮面ライダーによるフルボイスと映像付き、リアルタイム解説によってやる気を刺激します。現代の若者は面白さ、というものに敏感です。このような学習ソフトが出回れば、SNSでの拡散も見込まれ、どこよりも早く『会社』で導入したことをこちら側でも宣伝させていただければ御社のPRにもつながるでしょう。来年の就職で面白さ半分で受ける学生が増えれば、採用にかかっている費用も抑えられます。実例として面白さを売りにして応募人数が急増した例がとあるタクシー会社に・・・」
泣きついた社長「ちょっと待って!」
※読まなくていいです。
仮面ライダーの画像をスマホで見せながら解説していると、社長のストップがかかりました。
泣きついた社長「仮面ライダーが、解説するの?」
アカクロ「はい。非常に人気のあるコンテンツですし、誰もが知っている仮面ライダーに学習を教えてもらうというのは、人の好奇心をより高めるものに・・・」
泣きついた社長「本気で言ってる?」
アカクロ「入力キーも各種設定をすれば、社長が息子さんと当時見られていた仮面ライダーカブトのセリフを割り当てることもできます。『俺は天の道を往き、総てを司る男』キーを設定することも可能です。子供用のプログラミング学習ソフトでディズニーを採用したものがありますが、そちらを使用して資格取得や継続的にプログラミングの勉強を行うようになったというデータがこちらになります。話題性だけでなく人間の学習意欲に対する効果もばっちりです」
泣きついた社長「ねえ、止まって」
途中で止められ、こちらの社長からは「もういい」と言われてしまいました。
最後に購入かどうかの札が挙げられます。
結果はーーーーーー
まさかのご購入!?!?!?!
「負けました」の言葉とともにいただいた握手がうれしかったです。
でも年収は教えてもらえませんでした。
その後、追加で3社からのご購入をいただき、なんと売り上げは15グループ中3位!
十分な結果により、最初にご購入いただいた社長ともう1方から面談の権利をいただき、その後両者から内定をいただくことができました。
というわけで
みなさんも就活で悩み、納得いかない結果や理不尽な面接を受けることがあるかもしれません。
しかし、就活の方法が多様化している現代であれば、自分に向いている方法が見つかります。
アカクロもただの特撮好きというだけでいただけた内定が二つもあります。
きっと大手に入ったり、自分を騙して入った会社よりも、それは価値のある内定だったと思います。
ただ、一つだけ残念なのが最終的に内定は一つしか選べないということ。
みなさんも最後の最後で迷った際には、自分のしたいことができる会社を選ぶべきだと思います。
アカクロで言えば、こうして縁を作ってくれた仮面ライダーに感謝し、いつか本当に上記のソフトを『好き』というだけで開発し販売できるような人材になりたいと思っています。
この夢を叶えてくれる会社を選ぼうと思います。
最後になりましたが、ご報告させてください。
この二つの内定ーーーーーーーー
以上です。