【節分】本気で鬼を殺しに行ってたあの頃
今週のお題「わたしの節分」
みなさんこんにちは。
アカクロです。
みなさんは毎年、節分の日は豆まきをしますか?
アカクロ家で開催された豆まきはたった一度だけです。
特に悲しい背景の末のできごと、というわけではなく、アカクロの幼い頃にした「何か」が原因で、我が家では節分を行わない取り決めになったそうです。
幼いアカクロにはこれがとても寂しいものでした。
アカクロ自身にその記憶はないので、あくまでも親の友人から聞いた話なのですが、そのたった一回の豆まきの時のアカクロは、
曰く、
本気で鬼を殺しにいってた。
子供が親にしていい目じゃなかった。
桃太郎の倍の速度で鬼を処理する機械の顔面。
と散々な言われよう。
ここまで言われるとは、いったいアカクロはなにをしたのでしょう。
気になったので親に聞いてみました。
アカクロ「そういや、うち全然豆まきやんないよね」
母「社会人間際の男が何言ってんの?」
アカクロ「なんでやらないん?」
母「いや、それは、うん・・・鬼が死んじゃうから…」
…ここで不自然な沈黙が入りました。
我が家の鬼は節分で死んじゃうらしいです。
えっ? えっ? うちの鬼なんで死んでしまうん…?
我が家の鬼こと父よ…。普段は母の尻に敷かれる父よ…。
いったいなにが大の大人を討伐するに至ったというのか…。
仕方がないので、この問題の発端、俺の過去の行動を指摘した親の友人に電話してみました。
アカクロ「なんで我が家の鬼は死んでしまうん…?」
親の友人「それはお前がスイング抜群の投球フォームだからだよ」
アカクロ「なんで我が家の豆まきはなくなったん…?」
親の友人「それはお前の目が闘志に飲まれた狂戦士のようだったからだよ」
アカクロ「なんで我が家では福は内だけだもできないん…?」
親の友人「めっちゃ痛いからだよ」
ストレートな感想をいただきました。
アカクロの寂しさの正体。
それは、
「めっちゃ痛いから!!!」
単純!
めっちゃ単純!
そうかぁ、痛かったのかあ…。
弱い! 弱いよ我が家の鬼!
話に聞くところによると我が家のラスト豆まきャー(最後の豆まき)は8歳の時。アカクロがたった8粒の豆しか食えないことに不満を抱いている横で、きっと鬼は泣いていたのでしょう。
それから現在に至るまでの14年間、我が家では決して豆まきが行われることはなく、近所の神社で配られる豆を父が受け取り、それを家族で食すだけの日になってしまうほどの罪をだったのでしょう。
わかりました。
大豆を投げるのを今生では諦めます。
8歳当時のアカクロは力に支配された児童であり、神格化したジャックと豆の木相当のアイテムマスター【豆】のジョブを有し、握りしめた豆は込めた力の分だけ硬質化、あるいは蓄積を繰り返し、およそ大人の鬼であっても骨が砕けるほどの破壊力を宿す存在であった~
という妄想の末になんとか認めました。
鬼に扮しているとはいえ、実の親に対してもその破壊衝動は抑えきれなかったんですね。
非常に申し訳ないので、もう豆まきなど思い出させず、恵方巻きを買って帰り謝罪をしましょう。
今年の恵方は甲(きのえ)、
方角で言うと東北東です。
恵方とは、歳徳神(としとくじん)という神様のいる場所を指します。歳徳神はその年の福徳(金運や幸せ)を司る神様の事で、年徳、年神様、正月様などとも呼ばれるそうです。昔からなじまれている神様です。歳徳神のいる場所は毎年変わり、その度に恵方も変わっていきます。その方角に向かって、いろいろな事を行うと良いと言われており、かつては節分の恵方巻きを食べるときだけではなく、初詣も恵方の方向の神社に参ったり、初めての事を行うときは恵方を向かって行ったそうです。恵方というのはとても身近なものだったのですね。
あえて豆知識も挟んでいきます。
【豆】まきだけにね!
みなさんも今日は東北東を向いて食べましたか?
こういうのはちゃんとやっておくと意外と気分が変わるものですよ。
では今回はここら辺で。
p.s
恵方巻きを手に持った途端、強い光を放つと瞬く間に手を離れて音速を超え、気がつくと父のみぞおちを穿っていました。
アイテムマスター【巻き】に目覚めたかもしれません。
以上です。